第2回JCAHPCセミナーを11月2日(水)13:00より行います。

JCAHPCが本年12月より運用開始予定の Oakforest-PACS (OFP)システム、ならびに東京大学情報基盤センターで運用中の Reedbush システムには、ファイルI/O を高速化するため、ファイルキャッシュシステム(バーストバッファ)が導入されています。
本システムの能力を最大限に発揮するため、システムの仕組み、高速化するファイルI/Oのアクセスパターン、ならびに使い方について DDN 社のエンジニアをお招きしてご講演いただきます。
日頃、ご自分のアプリケーションにおいて、I/O 処理がボトルネックになっているとお感じのユーザの方々、Reedbush, OFP システムにおいて、ファイルシステムキャッシュをぜひ使ってみたいと考えていらっしゃるユーザの方々には、特に受講をお勧めいたします。

本セミナーは東京大学本郷キャンパスで開催されますが、同柏キャンパス、筑波大学計算科学センターにも配信致しますので、お近くの会場にお越し下さい。

開催概要

日時:2016年11月2日(水) 13:00-16:00
会場:東京大学情報基盤センター(浅野) 4階 413遠隔会議室 (主会場)
   東京大学柏キャンパス第2総合研究棟 3階 315会議室 (遠隔)
   筑波大学計算科学研究センター ワークショップ室 (遠隔)

プログラム

13:00-13:30 ファイルシステムキャッシュ概要
13:30-14:30 Reedbush/OFP ファイルシステムキャッシュ構成説明、使い方、差違など
14:45-15:45 Reedbush性能評価報告、アプリケーションIO高速化のヒントご紹介

詳細は第2回JCAHPCセミナー(JCAHPCのホームページ)をごらんください。

原子核構造とダイナミクスに関する国際研究会を12月12日〜16日に開催します。

筑波大学計算科学研究センター(CCS)と理化学研究所仁科加速器研究センター(理研)は共催で原子核構造とダイナミクスに関する国際研究会
“First Tsukuba-CCS-RIKEN joint workshop on microscopic theories of nuclear structure and dynamics”
を開催します。

本ワークショップはCCSと理研の2ヶ所で行い、理研では不安定核の物理と関連のある話題を中心に議論し、CCSでは理論的・計算的手法に焦点を当てた議論を行います。

日程・場所:
2016年12月12日(月)-13日(火) 理化学研究所仁科加速器研究センター
2016年12月14日(水)-16日(金) 筑波大学計算科学研究センター

*参加登録が必要です。ワークショップの詳細は以下のページをご覧ください。
“First Tsukuba-CCS-RIKEN joint workshop on microscopic theories of nuclear structure and dynamics”

多くの方の参加・講演申し込みをお待ちしております。

第8回「学際計算科学による新たな知の発見・統合・創出」シンポジウム -発展する計算科学と次世代の計算機-

開催案内

主催 筑波大学 計算科学研究センター
日時 平成28年10月17日(月) 13:00~17:50、10月18日(火)9:30~16:20
会場 筑波大学大学会館 国際会議室 [MAP]
懇親会 10月17日(月)18:30開始 筑波大学内スープファクトリー [MAP]
参加費 シンポジウム参加無料、懇親会4,000円
参加登録 名札作成と懇親会予約のため、こちらから事前登録をお願いいたします。
[ 事前予約は締め切りいたしました。以降は直接会場受付までお越しください。 ]

問い合わせ シンポジウム問い合わせ窓口
ccssympo[at]ccs.tsukuba.ac.jp
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sympo2016[ポスターPDF]

開催趣旨

今日あらゆる科学技術の分野で計算科学は欠かすことのできない役割を果たしています。スーパーコンピュータの劇的な発展により大規模計算による研究のフロンティアは大きく拡大し、また計算を介した分野融合の取り組みや新分野の創出が活発に進んでいます。学際性は計算科学の大きな特色ですが、その利点を十分に活かすためには、計算科学のさまざまな分野間で、そして計算科学の発展を支える計算機科学分野との間で、定期的・日常的な交流と協力の機会を持つことが大切です。本シンポジウムでは、物理学・生命科学・地球科学などの科学諸分野で多彩に発展している計算科学の最先端の研究を、他分野の研究者・大学院生にも分かりやすく講演して頂きます。また、東京大学情報基盤センターと筑波大学計算科学研究センターの共同運営による最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC)が導入する国内最大規模のスーパーコンピュータOakforest-PACSや、次代のフラッグシップとなるポスト「京」など、次世代スーパーコンピュータの開発状況についても講演して頂きます。講演と議論を通じて、計算科学・計算機科学のフロンティア、そして分野間の連携に関し、活発な意見を交わす機会となることを期待しています。

また本センターは、文部科学省共同利用・共同研究拠点「先端学際計算科学共同研究拠点」の認定を受け、センターの計算機資源を用いた学際共同利用プログラムを推進しています。本シンポジウムの中で、平成27年度及び28年度の学際共同利用の成果発表・中間発表を行います。

プログラム

10月17日(月)

座長:矢花一浩(筑波大学計算科学研究センター)
13:00~13:20 開会挨拶
三明 康郎(筑波大学研究担当副学長)
梅村 雅之(筑波大学計算科学研究センター長)
13:20~14:00 「アボガドロ級計算で見えてきた原子核の未知の世界」
大塚 孝治(東京大学大学院理学系研究科)
14:00~14:40 「新時代の計算生物学」
富井 健太郎(産業技術総合研究所 人工知能研究センター インテリジェントバイオインフォマティクス研究チーム/創薬基盤研究部門)
14:40~15:20 「数値予報における超並列計算機利用の実際」
荒波 恒平(気象庁予報部数値予報課)
休憩(15:20~15:40)
座長:高橋大介(筑波大学計算科学研究センター)
15:40~16:20 「JCAHPCにおける新システムOakforest-PACS~ 国内最高性能システムの実現に向けて~」
塙 敏博(東京大学情報基盤センター)
16:20~16:50 「Pre-PACS-X: 計算科学研究センターの次期演算加速スパコンに向けて」
朴 泰祐(筑波大学計算科学研究センター)
16:50~17:20 「ポスト「京」の開発状況」
石川 裕(理化学研究所 計算科学研究機構)
17:20~17:50 「CCSにおけるポスト「京」重点課題・萌芽的課題について」
梅村 雅之(筑波大学計算科学研究センター)
懇親会(スープファクトリー、 18:30-20:30)

10月18日(火)

座長:重田育照(筑波大学計算科学研究センター)
9:30~10:10 「計算科学と天体物理学」
森 正夫(筑波大学計算科学研究センター)
10:10~10:50 「第一原理計算による表面界面の電子状態解析とデバイスの機能予測」
小野 倫也(筑波大学計算科学研究センター)
10:50~12:00 学際共同利用ポスターショートトーク(30件x90秒)
昼食(12:00~13:00)
座長:藏増嘉伸(筑波大学計算科学研究センター)
13:00~14:00 学際共同利用ポスターショートトーク(27件x90秒)
学際共同利用ポスター発表(14:00~15:00)
座長:藏増嘉伸(筑波大学計算科学研究センター)
15:00~15:40 「格子QCDを用いた原子核直接計算」
山﨑 剛(筑波大学数理物質系)
15:40~16:20 「大規模グラフデータ分析入門」
塩川 浩昭(筑波大学計算科学研究センター)

関連リンク:国立大学フェスタ2016

第111回計算科学コロキウムを10月14日(金)10:30より行います。

第111回計算科学コロキウムを、10月14日(金)に開催します。
多数のご来聴をお願い致します。

日時:2016年10月14日(金) 10:30-12:00
場所:筑波大学 計算科学研究センター  会議室C
題目:Instanton Theory and the Role of Atom-Tunneling in Astrochemical Reactions
講師:Prof. Dr. Johannes Kästner
University of Stuttgart Inst. for Theoretical Chemistry

要旨:
Simulations of reaction rates including quantum tunneling of atoms complement measurements provide input for astrochemical models. An appropriate rate theory must be accurate enough to provide reliable predictions, but efficient enough to allow for computationally intensive electronic structure calculations at large enough structural models. Instanton theory, based on Feynman path integrals, matches these requirements [1]. It provides the dominant tunneling path at a given temperature or energy.
We have used instanton theory to calculate rate constants for a number of reactions of astrochemical interest both in the gas phase and on surfaces. Examples are:
H2 + OH ⟶ H2O + H [2]
CH3OH + H˙⟶˙CH2OH + H2 [3]
HNCO + H ⟶ NH2CO [4]
Models of surface reactions need to include the interplay between reactions and diffusion.
ccs1014

Figure 1: Tunneling path (instanton path) of the reaction HNCO + H ⟶ NH2CO on a surface of amorphous solid water [4]. The path is colored from the reactant side (red) to the product side (blue).

References
[1] J. Meisner and J. Kästner, 2016, Angew. Chem. Int. Ed. 55, 5400
[2] J. Meisner and J. Kästner, 2016, J. Chem. Phys. 144, 174303
[3] T.P.M. Goumans, J. Kästner, 2011, J. Phys. Chem. A 115, 10767
[4] L. Song and J. Kästner, 2016, Phys. Chem. Chem. Phys. accepted

世話人:相川 祐理

Discovery of an Extragalactic Hot Molecular Core

Astronomers have discovered a ‘hot molecular core,’ a cocoon of molecules surrounding a newborn massive star, for the first time outside our Galaxy. The discovery, which marks the first important step for observational studies of extragalactic hot molecular cores and challenges the hidden chemical diversity of our universe, appears in a paper in The Astrophysical Journal Volume 827.

press20160930_1Fig.1) Artist’s concept image of the hot molecular core discovered in the Large Magellanic Cloud.
Credit: FRIS/Tohoku University. The figure is a derivative work of the following sources (ESO/M. Kornmesser; NASA, ESA, and S. Beckwith (STScI) and the HUDF Team; NASA/ESA and the Hubble Heritage Team (AURA/STScI)/HEI).

Releases from the related organizations

Tohoku University

筑波大学医学医療系・計算科学研究センター共催講演会 「計算科学が拓くライフサイエンスの未来」

開催案内

共催 筑波大学医学医療系、筑波大学計算科学研究センター
日時 平成28年9月30日(金) 15:00-18:00
会場 筑波大学総合研究棟B棟1階公開講義室0110 [MAP]
参加費 無料
問い合わせ 問い合わせ窓口 筑波大学計算科学研究センター
pr[at]ccs.tsukuba.ac.jp
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co-host_life-science[ポスターPDF]

プログラム

15:00-15:10 開会挨拶
加藤 光保(医学医療系副系長)
Session 1 生物学とデータサイエンス
15:10-15:40 「機械学習を用いた睡眠ステージの自動判定」
北川博之(計算科学研究センター)
15:40-16:10 「データ基盤分野における生物学とのコラボレーション
~機械学習によるミトコンドリアタンパク質予測とアライメント管理データベース~」

天笠 俊之(計算科学研究センター)
休憩(16:10-16:20)
Session 2 医学と低分子シミュレーション
16:20-16:50 「分子シミュレーションを活用した創薬支援研究」
広川 貴次(医学医療系)
16:50-17:20 「脂質の量と質に視点を置いて臓器病態をみる
~Could you help me out from this 3D: diversity, depth and difficulty!~」

島野 仁(医学医療系)
17:20-17:50 「計算科学的手法による分子レベルでの生命現象の解析」
重田 育照(計算科学研究センター)
 
17:50-18:00 開会挨拶
梅村 雅之(筑波大学計算科学研究センター長)

川島英之准教授が2016年度情報処理学会 山下記念研究賞 を受賞

川島英之准教授が2016年度情報処理学会山下記念研究賞を受賞しました。
この賞は、情報処理学会の研究会およびシンポジウムにて2015年度に発表された論文の中から、優秀な論文の発表者に授与されるものです。授賞式は来年3月の情報処理学会全国大会で行われる予定です。

受賞テーマ: 縮退表現に基づくシーケンスパタン集合の圧縮

関連リンク
情報処理学会 2016年度山下記念研究賞受賞者一覧

第110回計算科学コロキウムを9月19日(月・祝)9:30より行います。

第110回計算科学コロキウムを、9月19日(月・祝)に開催します。
多数のご来聴をお待ちしております。

日時:2016年9月19日(月・祝)9:30-
場所:筑波大学 計算科学研究センター 国際ワークショップ室
題目:Wind Energy Modelling from a Wind Farm to a Wind Blade Scale / Recent Innovations in Wind Engineering in Norway and Potential for Collaborations
講師:Dr. Adil Rasheed
Applied Mathematics Department, SINTEF ICT

要旨:
The presentation comprises of two parts. The first part gives an overview of the wind energy related research activities in Norway. Research themes of two relevant projects; NOWITECH (Norwegian Research Centre for Offshore Wind Technology) and NORCOWE (Norwegian Centre for Offshore Wind Energy) is presented. The second part of the presentation starts with a demonstration of Isogeometric Analysis, a new numerical discretization technique to model flow and fluid-structure interactions in two dimensions. This is followed by a critical evaluation of the assumptions made in the use of simplified methodologies like Blade Element Method (BEM) and Strip Theory (ST) for modelling aerodynamic behaviour of wind turbines. A comparison of the computational cost and accuracy associated with Multiple Reference Frame (MRF) and Sliding Mesh Interface strategies (SMI) is presented next in the context of flow around a rotating turbine. MRF because of its computational efficiency is then chosen to conduct several sensitivity analysis. A detailed explanation of the torque output from a turbine as a function of different tip speed ratio and inlet turbulence intensity is given. Moving to larger scales, the focus shifts to wake-terrain interaction in a windfarm setting followed by ocean-atmospheric interactions. The benefits of bi-directional coupling between stochastic wave model and deterministic atmospheric model is demonstrated through a comparison of predicted wave height, and vertical wind and temperature profiles with sea buoy and radiosonde measurements. Towards the end, research topics and potential of new collaborations are discussed.

世話人:日下 博幸

筑波大学計算科学研究センター研究員募集(〆切:H28.12.26)

筑波大学計算科学研究センター研究員募集

筑波大学計算科学研究センターでは、JST CREST研究領域「新たな光機能や光物性の発現・利活用を基軸とする次世代フォトニクスの基盤技術」において、平成28年10月より新たに開始した研究課題「光・電子融合第一原理ソフトウェアの開発と応用」(研究代表者:矢花一浩)の研究の従事する研究員を募集します。直接関係する研究経験は前提としませんので、意欲のある方の積極的なご応募をお待ちしています。

1. 公募する職名・人数:
研究員2名

2. 所属:
筑波大学計算科学研究センター量子物性研究部門

3. 専門分野・仕事の内容:
JST CREST研究領域「新たな光機能や光物性の発現・利活用を基軸とする次世代フォトニクスの基盤技術」において、平成28年10月より新たに開始した研究課題「光・電子融合第一原理ソフトウェアの開発と応用」(研究代表者:矢花一浩)に参加し、光と物質の相互作用に対する第一原理計算手法を用いた研究とソフトウェア開発に取り組む。

4. 着任時期:
平成29年4月1日(それより早い時期も可)

5. 任期:単年度契約とする。評価により年度単位で更新。最大で平成34年3月31日まで延長の可能性がある。

6. 応募資格:
博士号取得者(着任日までに取得見込みの者も可)。物質科学の第一原理計算または光科学の電磁界解析に経験を有するものが望ましいが、必須ではない。

7. 提出書類:
・履歴書
・研究業績リスト(査読論文とその他を区別すること)
・これまでの研究業績とその内容の説明、及び着任後の抱負。それぞれA4で1−2ページ程度。
・所見を求められる方2名の氏名と連絡先

8. 応募締め切り:
平成28年12月26日(月)必着。

9. 選考方法:
書類審査及び必要に応じて面接を行う。適任者がいない場合は決定を見送ることがある。

10. 提出先
郵便またはメールにて提出。
郵送先:〒305-8577茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学計算科学研究センター 矢花一浩
(封筒に「JST CREST研究員応募書類在中」と朱書きし、簡易書留で送付してください。)
メールでの提出先:
yabana [at] nucl.ph.tsukuba.ac.jp
(件名を、「JST CREST研究員応募」としてください。提出後3日以内に受領の返事をします。)

11. 問い合わせ先
筑波大学計算科学研究センター
矢花一浩
e-mail: yabana [at] nucl.ph.tsukuba.ac.jp
電話:029-853-4202

第109回計算科学コロキウムを9月16日(金)9:30より行います。

第109回計算科学コロキウムを、9月16日(金)に開催します。
多数のご来聴をお待ちしております。

日時:2016年9月16日(金)9:30-
場所:筑波大学 総合研究棟A棟110(公開講義室)[MAP]
題目:A survey of diurnal and terrain-forced mountain wind systems
講師:Prof. C. David Whiteman
Atmospheric Sciences Department, University of Utah

要旨:
This presentation will provide a broad overview of meteorological research in Europe and North America on wind systems in mountainous areas. The presentation will be broken into two parts – the first will focus on diurnal wind systems in valleys and basins that reverse twice per day including slope, valley, cross-valley and mountain-plain flows. The second will cover the modification by topography of larger-scale flows approaching a mountainous area. These topics will include flows over and around mountain massifs and flow channeling through valleys and passes.

世話人:日下 博幸

プレスリリース:銀河系外ホットコアを初検出! –生まれたばかりの星を包む暖かい分子の雲–

掲載情報:ASCII.jp(9/5)、Yahoo!ニュース(9/6)、アストロアーツ(9/6)、OPTRONICS ONLINE(9/6)

平成28年9月5日

東北大学学際科学フロンティア研究所
東北大学大学院理学研究科・理学部
東京大学大学院理学系研究科・理学部
国立天文台
筑波大学計算科学研究センター

概要

 東北大学、東京大学、国立天文台、筑波大学からなる研究チームは、アルマ望遠鏡を用いた観測により、世界で初めて、私たちの住む天の川銀河以外の銀河に、生まれたばかりの星を包むホットコアと呼ばれる分子の雲を発見しました。また、発見した銀河系外ホットコアのデータを詳細に解析した結果、天体に付随する分子ガスの化学組成が、天の川銀河内の同種の天体のものと比べて、大きく異なることを明らかにしました。この結果は、生まれたばかりの星を包む物質の化学的性質が、それらを取り巻く銀河の個性に強い影響を受けることを示しています。今回の銀河系外ホットコアの初検出は、星や惑星の材料となる物質の化学的性質の研究に新たな可能性を示す重要な第一歩として、大きな注目を集めています。

この研究成果は、2016年8月9日発行の天文学論文誌「アストロフィジカル・ジャーナル」827号に掲載されました。

press20160905

プレスリリース全文より引用

プレスリリース全文

関連機関リリース

東北大学

プレスリリース:電子の運動を光の周期よりも短い時間で操作することに成功

2016年8月29日

国立大学法人 筑波大学

研究成果のポイント

  1. ダイヤモンドに赤外パルス光を照射すると、その光学的性質が光の周期よりも短い時間で変化することの測定に成功しました。
  2. スーパーコンピュータ「京」を用いた第一原理量子シミュレーションにより、この光学的性質の変化が電子のエネルギーバンド内の運動に起因することを明らかにしました。
  3. この知見は、将来期待されるペタヘルツで動作するエレクトロニクスの基盤となるものです。

概要

国立大学法人筑波大学計算科学研究センター矢花一浩教授と佐藤駿丞学振特別研究員は、チューリッヒ工科大学の超高速レーザー物理グループ、及び東京大学大学院工学系研究科附属光量子科学研究センターの篠原康研究員との共同研究により、パルス光を誘電体に照射するとき、光の周期よりも短い時間で誘電体の光学的性質が変化することを示しました。矢花教授らは本研究において、スーパーコンピュータ「京」を用いた大規模計算機シミュレーションにより、光学的性質の超高速変化が、電子のエネルギーバンド内の運動に起因することを明らかにしました。この成果は、光と物質の相互作用に関する基礎的知見を与えるもので、将来実現が期待される光波を用いた新奇なエレクトロニクス技術に向けた重要な貢献です。

*  この研究成果は、2016年8月25日(日本時間26日)に『Science』誌で公開されました。
*  本論文の結果の一部は、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を利用して得られたものです(課題番号:hp150101)。また、本研究は文部科学省ポスト「京」重点課題7「次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成」の一環として実施したものです。

プレスリリース全文より引用

プレスリリース全文

関連機関リリース

Eidgenössische Technische Hochschule Zürich(チューリッヒ工科大学)

高橋大介教授が国際会議ICCSA2016においてNVIDIA Best Paper Awardを受賞

高橋大介教授が国際会議ICCSA2016において、NVIDIA Best Paper Awardを受賞しました。
The 16th International Conference on Computational Science and Its Applications (ICCSA 2016)は、計算科学とその応用に関する国際会議です。
高橋大介教授(高性能計算システム研究部門)は、論文「Parallel Sparse Matrix-Vector Multiplication Using Accelerators」(Hiroshi Maeda and Daisuke Takahashi)において、NVIDIA Best Paper Awardに選出されました。

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【共催】第59回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会 「OpenMP/OpenACCによるマルチコア・メニィコア並列プログラミング入門」(東京大学情報基盤センター)(2016年6月14-15日)

【開催趣旨】

近年マイクロプロセッサのマルチコア・メニィコア化が進み、様々なプログラミングモデルが提案されています。OpenMPは指示行(ディレクティヴ)を 挿入するだけで手軽に「並列化」ができるため、広く使用されており、様々な解説書も出版されています。メモリへの書き込みと参照が同時に起こるような 「データ依存性(data dependency)」が生じる場合に並列化を実施するには、適切なデータの並べ替えを施す必要がありますが、このような対策はOpenMP向けの解説 書でも詳しく取り上げられることは余りありません。
本講習会では、「有限体積法から導かれる疎行列を対象としたICCG法」を題材として、科学技術計算のためのマルチコアプログラミングにおいて重要なデータ配置、reorderingなどのアルゴリズムについての講習を実施し、理解を深めるため、FX10 スーパーコンピュータシステム(Oakleaf-FX)(Fujitsu PRIMEHPC FX10)を利用した実習を行います。
OpenACCはGPUなどのアクセラレータのためのプログラミング環境として広く利用されています。OpenACCではOpenMPと同様に指示行挿 入によって容易にプログラミングが可能です。本講習会では、OpenACCとOpenMPの違いなど、OpenACCについての基礎的な講習を行い、また 同じ題材をOpenACCによって並列化した事例を紹介します。更に、筑波大学計算科学研究センターに設置されているHA-PACSベースクラスタシステムを利用した実習を行います。
本講習会の受講にあたって,並列プログラミングの知識・経験は必要ありませんが,OpenACC関連部分についてはGPUに関する基礎的な事項を理解しているとより効率的に学習することができます。GPUプログラミング全般の基礎について勉強したい方は,別途実施している「GPUプログラミング入門」を予め受講することをお勧めします。

下記の詳細ページより事前の参加登録をお申込み下さい。

日時: 2016年6月14日(火)09:30 – 17:30
    2016年6月15日(水)09:30 – 17:30
会場: 東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔会議室(地図

共催:東京大学情報基盤センター、筑波大学計算科学研究センター、JCAHPC、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会)

詳細はこちら をご覧ください。

朴泰祐教授が2015年度情報処理学会フェローに認証

朴泰祐教授が、2015年度情報処理学会フェローに認証されました。
「情報処理学会フェロー」は、情報処理および情報通信等の分野で貢献した会員に対し、その貢献を称えるとともに、その貢献が広く周知されるよう社会的認知度を高めることを目的として設置されたものです。当該分野で学術的または産業的発展・普及・振興などに著しい貢献をした会員に「情報処理学会フェロー」の称号が授与されます。
朴泰祐教授(高性能計算システム研究部門)は、その業績「高性能計算システムの開発およびアプリケーション高速化に関する貢献」に対して、フェローに認証されました。

   フェロー認証式の様子     フェロー認証状

朴泰祐教授が情報処理学会HPCS2016において最優秀論文賞を受賞

朴泰祐教授が、情報処理学会HPCS2016において、最優秀論文賞を受賞しました。HPCS(ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム)は、高性能計算機システムの研究者と、計算科学の研究者や高性能計算機システムのユーザとの合同の研究発表及び情報交換の場として開催されています。
朴泰祐教授(高性能計算システム研究部門)は、一般論文「密結合並列演算加速機構TCAによるGPU対応GASNetの実装と評価」(佐藤 賢太、藤田 典久、塙 敏博、松本 和也、朴 泰祐(筑波大)、Khaled Ibrahim(LBNL))において、最優秀論文賞に選出されました。
本研究は筑波大学計算科学研究センターとローレンスバークレイ国立研究所(LBNL)とのとの共同研究による成果です。

HPCS2016

GPUクラスタ及びメニーコアプロセッサクラスタのデバッグと性能チューニングに関する講習会 〜Allinea DDT及びIntel VTuneについて〜(2016年6月9日)

筑波大学計算科学研究センターでは大規模GPUクラスタHA-PACS及び大規模メニーコアプロセッサクラスタCOMAを運用しており、多数の科学技術計算アプリケーションにご利用いただいています。この度、GPUクラスタ及びメニーコアプロセッサクラスタにおけるデバッグと性能チューニングを効率的に行うツール群に関する講習会を以下の通り開催いたします。
どなたでも参加いただけますが、事前登録をお願いします。参加登録は下部のURLよりお願いいたします。
なお、Allinea製品 (DDT, MAP)に関する説明は英語、Intel製品 (Compiler, VTune)に関する説明は日本語となります。

主催:筑波大学計算科学研究センター

協賛:東京大学情報基盤センター

協力:Allinea Software株式会社、エクセルソフト株式会社

対象者:一般、GPU及びメニーコアプロセッサにおけるアプリケーション開発に興味のある方
(計算科学研究センターのユーザでなくてもどなたでも参加いただけます)

講習形式:座学による。途中で講師による実機でのデモンストレーションあり。

日時:平成28年6月9日(木) 13:00~16:00

場所:筑波大学計算科学研究センター 国際ワークショップ室

内容:
13:00 – 13:10 Intel ツール概要
13:10 – 13:20 Allinea概要
13:20 – 13:40 Intel Compiler の使い方(言語最適化オプション等)
13:40 – 14:30 Allinea DDT の使い方
14:30 – 14:40 休憩
14:40 – 15:20 Allinea MAPによる性能解析手法
15:20 – 15:30 VTuneによる性能解析手法
15:30 – 16:00 Q&A

参加方法:
どなたでも参加いただけますが、事前登録をお願いします。

問い合わせ先:
本講習会についてのお問い合わせは gpumic2016 [at] ccs.tsukuba.ac.jp までご連絡ください。
([at] を @ に置き換えてください)