シンポジウム

第2回「学際計算科学による新たな知の発見・統合・創出」シンポジウム -PACS-CSによる計算科学の発展と次世代コンピューティングへの展開-

「学際共同利用プログラム」成果報告会/中間報告会のプログラムを掲載しました(9/9)
ポスターを掲載しました(8/24)
参加申込みを開始しました(8/5)。web申込みは締め切りました。

開催案内

主催 筑波大学 計算科学研究センター
日程 平成23年9月12日(月)13日(火)
プログラム こちら
会場 筑波大学大学会館 国際会議室(9月12日)
筑波大学計算科学研究センター ワークショップ室(9月13日)
懇親会 平成23年9月12日(月)18:30~
参加費 シンポジウム参加無料、懇親会4,000円

poster110912[PDF 718KB]

開催時間中はシンポジウムの模様を視聴できます。映像を見るにはリアルプレーヤーが必要です。

 *映像データの提供を終了しました。

開催趣旨

筑波大学計算科学研究センターでは、共同利用・共同研究拠点「先端学際計算科学共同研究拠点」として、諸科学の計算科学の研究者とそれを支える計算機科学の研究者の密接な協力関係のもと、最先端の大規模計算科学を推進してきました。これまで、文部科学省特別教育研究経費による「計算科学による新たな知の発見・統合・創出」事業(平成17年度~19年度)において、2560ノードの超並列計算機「PACS-CS」を開発し、平成18年6月より素粒子物理学や物性物理学をはじめとする様々な大規模計算科学の研究を進めてきました。平成19年度からは、この計算機システムは共同利用・共同研究拠点として実施する学際共同利用プログラムにおいて、共同研究の大規模計算機設備として運用されてきました。

この度、PACS-CSは平成23年9月末をもって、5年3カ月の運用期間を終了することとなりました。文部科学省をはじめとして本システムの開発・運用にご支援いただいた関係者の皆様に感謝するとともに、今回のシンポジウムにおいてはPACS-CSによって支えられた本事業を振り返り、プロジェクトの意義と成果、さらに今後の先進的計算科学の推進のためのシステムとアプリケーションの協業のあり方に関する議論を行います。これからの計算科学と次世代コンピューティングについての展開について、PACS-CSの後継プロジェクトとして、今年度から始まった文部科学省特別経費による「エクサスケール計算技術開拓による先端学際計算科学教育研究拠点の充実」事業(平成23年度~平成25年度)の計画と進捗を報告します。

プログラム

9月12日(月)13:00~18:30 筑波大学大学会館 国際会議室

※プログラムは変更する可能性があります
※当日の模様はRealNetworks社のストリーミング技術である RealMedia形式を用いてライブ中継します。

13:00 開会・学長挨拶
山田信博(筑波大学 学長)
13:05 センター長挨拶
佐藤三久(筑波大学計算科学研究センター センター長)
13:15 来賓挨拶
文部科学省ご来賓
13:25 計算科学研究センター フェロー表彰
13:30 PACS-CSプロジェクトについて
宇川 彰(筑波大学 副学長・理事)
13:50 PACS-CSについて
朴 泰祐(筑波大学計算科学研究センター 副センター長)
14:20 コーヒーブレーク
14:35 PACS-CSシステムハードウェアについて
飯島兆二(日立製作所エンタープライズ事業部 主任技師)
14:50 PACS-CSシステムソフトウェアについて
住元真司(富士通研究所 ITシステム研究所 主管研究員)
15:05 PACS-CSにおける素粒子物理学研究
蔵増嘉伸 (筑波大学計算科学研究センター 准教授 素粒子物理研究部門)
15:30 PACS-CSにおける物性物理学研究
押山 淳(東京大学大学院工学系研究科)
15:55 コーヒーブレーク
16:10 特別招待講演「京速コンピュータ『京』の現状について」
横川三津夫 (理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部
       開発グループ グループディレクター)
16:40 招待講演「TSUBAME 2.0 における大規模GPUアプリケーション」
松岡 聡(東京工業大学学術国際情報センター)
17:10 「HA-PACSプロジェクト紹介」
児玉祐悦(筑波大学計算科学研究センター 教授 高性能計算システム研究部門)
17:30 「密結合加速機構研究開発」
塙 敏博(筑波大学計算科学研究センター 准教授 高性能計算システム研究部門)
17:45 「HA-PACSにおける次世代計算科学」
梅村雅之(筑波大学計算科学研究センター 副センター長)
18:05 2011年度素粒子メダル功労賞表彰式
18:15 閉会挨拶
佐藤三久(筑波大学計算科学研究センター センター長)
18:30 閉会
18:30頃 懇親会

9月13日(火)9:30~17:00 筑波大学計算科学研究センター ワークショップ室 

計算科学研究センター「学際共同利用プログラム」平成22年度 成果報告会/平成23年度 中間報告会

※プログラムは変更する可能性があります

●発表10分間+質疑2分間

  座長 朴 泰祐(筑波大学)
9:30 「複雑地形・都市を対象とした並列版LESモデルの開発とWRFモデルによる都市気候シミュレーションに関する進捗報告」
日下博幸(筑波大学)
9:42 「系統樹の新しい信頼性評価法Effective Bootstrap法の開発と現実のデータへの適用」
田邉晶史(京都大学)
9:54 「チャーモニウム原子核の可能性を探る」
佐々木勝一(東京大学)
10:06 「密度汎関数計算による核構造・核反応の研究」
中務 孝(理化学研究所)
10:18 「物質中の光伝播を記述するMaxwell-TDDFTマルチスケール・シミュレータの開発」
矢花一浩(筑波大学)
10:30 「モンテカルロ殻模型によるエキゾチックな核構造研究の中間報告」
清水則孝(東京大学)
  座長 矢花一浩(筑波大学)
10:48 「次世代型大気大循環モデルNICAMを持ちた地球環境研究と予測実験」
田中 博(筑波大学)
11:00 「EMC-MD法による極微細半導体デバイス中のキャリア輸送シミュレーション」
渡邉孝信(早稲田大学)
11:12 「第一世代天体から宇宙大規模構造に至る宇宙史解明」
梅村雅之(筑波大学)
11:24 「金属酵素反応機構解明の為の第一原理分子動力学法超並列コードの開発」
庄司光男(筑波大学)
11:36 「固液界面の大規模第一原理計算」
隅田真人(物質・材料研究機構)
11:48 「マルチコア・マルチレール・クラスタにおける計算科学アプリケーション性能特性について」
朴 泰祐(筑波大学)
12:00
-13:00
昼食
  座長 田中 博(筑波大学)
13:00 「QRPA calculation for use on passively paralleled computers」
寺崎 順(筑波大学)
13:12 「格子ゲージ理論を用いたクォーク・グルオンプラズマ相の研究」
野中千穂(名古屋大学)
13:24 「ナノスケール系の量子伝導シミュレーション」
小林伸彦(筑波大学)
13:36 「格子QCDによる K中間子崩壊振幅の研究」
石塚成人(筑波大学)
13:48 「計算機マテリアルデザイン先端研究事例」
笠井秀明(大阪大学)
14:00 「宇宙論的N体シミュレーション中の暗黒物質ハローの空間分布」
西道啓博(東京大学)
14:12 「2+1フレーバーQCDを用いた軽い原子核の研究」
山崎 剛(名古屋大学)
14:24 「ハイブリッドQM/MM計算および分子動力学計算による生体機能メカニズムの解析」
舘野 賢(兵庫県立大学)
14:36 「実空間差分法に基づく第一原理電子構造・量子輸送特性シミュレーション」
小野倫也(大阪大学)
  座長 梅村雅之(筑波大学)
15:00 「On the phase of quark determinant in lattice QCD with finite chemical potential」
武田真滋(金沢大学)
15:12 「次世代スーパーコンピュータに向けたグランドチャレンジ・アプリケーションの開発」
高橋大介(筑波大学)
15:24 「系統樹探索のための最適化アルゴリズムの構築」
田邉晶史(京都大学)
15:36 「オーダーN法DFT計算プログラムCONQUESTによる大規模並列計算」
宮崎 剛(物質・材料研究機構)
15:48 「大規模固有値問題の並列アルゴリズムとその高性能ソフトウエアの開発」
櫻井鉄也(筑波大学)
16:00 「物理的クォーク質量における1+1+1フレーバー格子QCD」
宇川 彰(筑波大学)
16:12 「格子QCDによる中間子二体系の散乱位相に関する研究」
佐々木 潔(東京工業大学)
16:24 「原子核におけるα粒子凝縮」
船木靖郎(理化学研究所)
16:36 「QCDによるバリオン間相互作用」
井上貴史(日本大学)
16:48 「RSDFTの機能拡張とナノ構造体への応用」
古家真之介(東京大学)

参加申込み

シンポジウムの参加は無料です。
懇親会(会費4,000円)に参加されない場合でも登録をお願いします。

申し込みフォーム締め切り:9月12日 9:00 (これ以降は直接受付で申し込みをお願いします。)

お問合せ

シンポジウムに関するお問い合わせは電子メールにて、
sympo2011 [at] ccs.tsukuba.ac.jp
までお送り下さい。

※[at]を@に置き換えてください