シンポジウム

第5回「学際計算科学による新たな知の発見・統合・創出」シンポジウム -T2K-Tsukuba、HA-PACSによる計算科学の発展と、次世代コンピューティングの展望-

開催案内

主催 筑波大学 計算科学研究センター
日時 平成25年11月5日(火) 13:00~18:00
11月6日(水)9:30~16:30
会場 筑波大学大学会館 国際会議室
懇親会 11月5日(火)18:30~20:30 大学会館プラザ
参加費 シンポジウム参加無料、懇親会4000円
参加登録 登録は終了しました。

開催趣旨

 筑波大学計算科学研究センターは、1992年に設立された計算物理学研究センターを前身として、物理学・生命科学・地球科学などの科学の諸分野の研究者と計算機科学の研究者の協働により、最先端の大規模計算科学を推進してきました。また、全国的な計算科学の発展に寄与するべく、平成22年には文部科学省共同利用・共同研究拠点「先端学際計算科学共同研究拠点」の認定を受け、センターが運用する計算機システムT2K-Tsukuba、HA-PACSを利用する学際共同利用プログラムを推進しています。
 平成20年に運用を開始したT2K-Tsukubaは、これまで学際共同利用プログラムの中心となる計算機システムでしたが、平成26年2月末を持って5年間余の運用を終える予定です。そこで本シンポジウムでは、T2K-Tsukubaの果たした役割とその成果を取り上げます。また、文部科学省特別経費国際的に卓越した教育研究拠点機能の充実「エクサスケール計算技術開拓による先端学際計算科学教育研究拠点の充実」(平成23~25年度)により、密結合並列演算加速機構実証システム「HA-PACS」(Highly Accelerated Parallel Advanced system for Computational Sciences)が開発され、本年度より学際共同利用に供されています。さらに、本年3月には東京大学情報基盤センターと共同で、最先端共同HPC基盤施設を設置し、平成27年度には新たなスーパーコンピューターの運用を開始する予定です。本シンポジウムでは、これらの新たなプロジェクトの進捗と今後の展望について報告します。
 2日目は、平成24年度に行われた学際共同利用プログラムの成果発表、及び平成25年度に進行している課題の中間発表を行います。

プログラム

11月5日(火)

13:00~13:30 開会挨拶
三明康郎 筑波大学副学長
木村直樹 文部科学省研究振興局学術機関課長
梅村雅之 筑波大学計算科学研究センター長
[T2K-Tsukubaの成果]
13:30~13:50 「T2Kプロジェクトとシステムの紹介」
高橋大介(筑波大学計算科学研究センター)
13:50~14:20 「物理的クォーク質量における2+1/1+1+1フレーバー格子QCD」
蔵増嘉伸(筑波大学計算科学研究センター)
14:20~14:50 「銀河の衝突とその進化」
森正夫(筑波大学計算科学研究センター)
14:50~15:20 「RSDFTと大規模第一原理電子状態計算」
岩田潤一(東京大学大学院工学研究科)
休憩(15:20~15:50)
[HA-PACSプロジェクト]
15:50~16:30 「HA-PACSプロジェクトとベースクラスタ」
朴泰祐(筑波大学計算科学研究センター)
16:30~17:00 「HA-PACS/TCA:密結合演算加速機構について」
塙敏博(筑波大学計算科学研究センター)
[最先端共同HPC基盤施設]
17:00~17:30 「最先端共同HPC共用基盤施設の目的・概要」
佐藤三久(筑波大学計算科学研究センター)
17:30~18:00 「Post-T2K構想」
石川裕(東京大学情報基盤センター)
懇親会(18:30-20:30)

11月6日(水)

平成24年度成果報告/平成25年度中間報告
学際共同利用口頭発表1(25分×3件)[座長:小泉裕康(筑波大学)]
9:30~9:55 「QCDによるバリオン間相互作用」
根村英克(筑波大学計算科学研究センター)
9:55~10:20 「Formation and evolution of very high-z objects」
清水一紘(東京大学)
10:20~10:45 「中赤外線における原子電離過程の解明」
仝暁民(筑波大学計算科学研究センター)
ポスターのショートトーク(各2分、30件)(11:20~12:20)
学際共同利用ポスター発表(13:20~14:30)
学際共同利用口頭発表2(25分×4件)[座長:石塚成人(筑波大学)]
14:30~14:55 「GPU-TreeコードBonsaiを用いた銀河円盤のN体シミュレーション」
藤井通子(国立天文台)
14:55~15:20 「格子シミュレーションによる多フレーバゲージ理論の研究」
岩崎洋一(高エネルギー加速器研究機構)
15:20~15:45 「格子QCDを用いた軽い原子核の研究」
山崎 剛(名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構)
15:45~16:10 「宇宙流体シミュレーションによる天体形成の研究」
梅村雅之(筑波大学計算科学研究センター)