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【CCSで学ぶ】高田 菜月さん

高田 菜月(Natsuki TAKADA)さん

 

筑波大学 理工情報生命学術院 生命地球科学研究群 地球科学学位プログラム
都市・山岳気象学研究室 博士前期課程2年 

 

(内容は、2022年7月取材当時のものです。)


高田さんは、筑波大学 生命環境学群 地球学類在籍時に都市・山岳気象学研究室に入り、日下博幸 教授の指導のもとで研究を続けています。

今の研究室に進んだ理由

中学生の頃、姉が進路のことを考え始めたのをきっかけに、「自分は何をしよう、何に一番興味が持てるかな」と考え始めました。それで、日々の天気予報だったり、雲とか気象現象だったりを見るのが好きだなと気づいて、気象の道に行きたいと思い始めました。
研究室を選ぶ時には、身近な気象現象を研究テーマにしたいなと思っていました。日下先生や先輩たちが富士山にできる雲の研究を楽しそうにやっていたので、私も一緒に研究したいと思い、今の研究室を選びました。

 

どんな研究をしているの?

富士山周辺に出現する「吊るし雲」という雲について研究をしています。「吊るし雲」とは、山の風下にできるレンズ状の雲で、普通の雲とは違って風に流されることなく、同じ場所に浮かんでいる雲です。この「吊るし雲」がどんな気象条件で発生するのかを、雲の動画とコンピュータシミュレーションによって調べています。
「吊るし雲」は、風が山に当たる時に生まれる山岳波という波によって発生し、また風が強くて湿度が高い時に発生するといわれています。しかしながら、その発生メカニズムには、まだまだ分かっていないこともたくさんあります。
雲というとても身近な現象であるにもかかわらず、未解明な問題があることを知り、その謎の解明に挑戦したいなと思って研究をしています。

富士山と吊るし雲
富士山と吊るし雲 (富士市役所ライブカメラhttp://www2.city.fuji.shizuoka.jp/livehistory/19/09/24/08.jpg より)

研究をすること、ここが魅力!

答えのない問いに挑み、自分でその答えを導くというところが面白いなと感じています。今まで誰も知らなかった、分からなかったことを、自分の手で明らかにできることはすごく魅力的です。また、自分で明らかにできた時の達成感と喜びはとても大きいです。

 

高校ではどんな勉強をしていたの?

大学では気象について学び、将来は気象に関わる仕事に就きたいと考えていたので、気象を学べる環境が充実している筑波大学が第一志望でした。筑波大学に入るため、高校時代はとにかく受験勉強をしていました。(特に気象の勉強はしていなかったです。)
筑波大学は気象を研究している先生の数がとても多く、指導教員の先生に丁寧な指導をしてもらえるのはもちろんのこと、さらに周辺分野の気象の先生たちからも指導を受けられるので、気象の研究をするのにとても良いところです。

 

メッセージ

自分が興味を持てる分野、行きたい大学をぜひ見つけてください! そして、大学では興味を持てる研究テーマに出会えるといいですね!
大学では一つの学問分野でもいくつも研究室があったり、一つの研究室でも様々な研究テーマを扱っていたりします。その中から、皆さんが興味の持てる研究テーマに出会い、そのテーマについて研究できることを祈っています!

 

 

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