2026 年 10 ⽉ 22日
国⽴⼤学法⼈筑波⼤学
概要
⼩さい分⼦と標的タンパク質の結合可能性を調べるために幅広い研究分野で活⽤されている計算⼿法である分⼦ドッキング法について、 より⼿軽に研究活動に取り⼊れやすくすることを⽬指し、 それぞれの⽬的や習熟度に応じた⽅法で実⾏できるプラットフォーム「Anyone Can Dock」を開発しました。
分⼦ドッキング法は、⼩さい分⼦が標的タンパク質にどのように結合 (ドッキング) する可能性があるかを調べるために、創薬や⾷品機能の解明、農業など幅広い分野で利⽤される計算⼿法です。しかし、そのためのソフトウェアの操作には多くの⼯程があり、これが分⼦ドッキング法の導⼊を難しくする要因となっていました。
そこで本研究では、⽇常の研究活動において分⼦ドッキング法をより利⽤しやすくすることを⽬指し、誰もが⾃分に合った⽅法で実⾏できるプラットフォーム「Anyone Can Dock」を開発しました。研究者は、スマートフォン、タブレット、パソコンからシンプルなウェブインターフェースを利⽤して、迅速なドッキング計算や仮説検証を⾏うことができます。より多くの化合物をスクリーニングしたい場合や、異なる分⼦ドッキングの⼿法を⽐較したい場合には、 Google Colab を利⽤して⼀括計算や複数のドッキングエンジンによる計算が実⾏可能です。また、⾼度な利⽤者はローカル環境やコマンドラインツールを⽤いたり、ChatGPT や Claude を AI ドッキングパートナーとして活⽤し、分⼦ドッキング法の実⾏や質問、計算結果の理解を⾃然⾔語で進めることもできます。
掲載論文
【題 名】 Anyone Can Dock: an online molecular docking tool for everyone
(Anyone Can Dock:誰もが使えるオンライン分⼦ドッキングツール)
【著者名】 Kowit Hengphasatporn, Thanthapatra Bunchuay, Lian Duan, Yasuteru Shigeta
【掲載誌】 Journal of Cheminformatics
【掲載⽇】 2026 年 9 ⽉ 23 ⽇
【DOI】 10.1186/s13321-026-01306-2

