計算科学コロキウム

第139回計算科学コロキウムを、3月8日(金)11:00より開催します

第139回計算科学コロキウムを開催いたします。多数のご来聴をお待ちしております。

講演タイトル: 南半球から小惑星をレーダーで観測する
講演者: 堀内真司 博士(NASAキャンベラ深宇宙通信施設・オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO))
日時: 2024年3月8日(金) 11:00-12:00
場所: 計算科学研究センター 会議室A
言語: Japanese

要旨:

NASA Deep Space Network (DSN)の1つであるオーストラリアのキャンベラ深宇宙通信施設(Canberra Deep Space Communication Complex、CDSCC)とオーストラリアの電波望遠鏡を活用して2015年に小惑星のレーダー観測を開始し、現在までに30以上もの地球接近小惑星の検出に成功した。小惑星のレーダー観測は、それまでアメリカのGoldstoneやプエルトリコのAreciboなど、主に北半球で行われていた。しかし地球に再接近する小惑星のおよそ5%は南半球からしか観測できないので、ギャップを埋められるようになったことは、小惑星の探査・プラネタリーディフェンス・利用など、多岐にわたる分野で注目されている。講演では、レーダー観測により小惑星の軌道が精度良く決定され、また小惑星の形状や自転、表面物質の素性、表面状態などの情報が得られることを紹介し、またアストロバイオロジーへの応用の可能性についても議論する。

Keywords:  小惑星探査、電波望遠鏡、レーダー観測、NASA深宇宙局

世話人: 庄司光男