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【CCSで学ぶ】 秋山 進一郎さん

秋山 進一郎(あきやま しんいちろう)さん

数理物質科学研究科 物理学専攻
素粒子理論研究室 博士後期課程1 年

 

 

(内容は、2019年12月取材当時のものです。)

今の研究室を選んだ理由

国際基督教大学(ICU) 在学中に、筑波大の大学院に進学することを決めました。筑波大の素粒子グループ、特にCCS は格子QCD 計算を行う研究機関としては、世界的にも有名で、ここで格子場の理論の研究をしたいと思いました。
格子場に興味を持ったきっかけは、数学的に厳密に定義された基礎理論から出発して、様々な物理現象に関して実際に数値的な予言を与えられる、というこの分野ならではの特色にあります。

どんな研究をしているの?

テンソル繰り込み群と呼ばれる数値手法を使って、格子場の理論の研究を行っています。格子場を研究する道具といえば、多くの場合がモンテカルロ法であり、これまでに数多くの成果を上げてきた一方、モンテカルロ法だとどうしても計算することができないような状況も実はたくさん存在します。そこで、従来のモンテカルロ法では難しかった問題にテンソル繰り込み群でチャレンジしているところです。テンソル繰り込み群はそのルーツを統計物理学、物性物理学の分野に持ちます。そのため、素粒子の分野だけに留まらず、色々な物理の分野を広く跨ぎながら研究を進めています。また、情報科学分野の方とも協力して計算プログラムの開発を行っています。

テンソル繰り込み群による格子場の研究の進め方

 

CCS で研究するためにはどんな勉強をしたの?

大学院入試を外部受験したので、とにかく過去問を多く解きました。6 月に行われた推薦入試で合格できました。学部の間はプログラミングに一切触れずだったので、とても大変でした。先輩やポスドクの方々にたくさん助けてもらい、修士論文の時には、自分で書いたコードも使って研究を行いました。プログラムは普段はFortran で書いています。格子場の理論の計算物理学的な研究では、大型計算機による並列処理が必要となることが多く、そのためC やFortran を使っている人が多いと思います。スーパーコンピュータは、Oakforest-PACS を使っています。以前はCOMA も使っていました。

メッセージ

物理は、「何か気になったことがあったらずっと考えてしまう」、そんな人に向いてると思います。学校の授業で何か分からないことがあったら、自分なりに腑に落ちるまで、その疑問と向き合いながら先に進んでいく姿勢も大事なことかもしれないですね。