2022年5月12日
筑波大学計算科学研究センター
ポイント
- 計算ノードに次期 Intel Xeon、48 TFlops の NVIDIA H100 Tensor コア PCIe GPU、2 TiB の不揮発性メモリを搭載し、ビッグデータ・AI を強力に推進させます
- 次期 Xeon と次期 Optane 不揮発性メモリを搭載したシステムの導入発表は世界初です
- NVIDIA H100 PCIe GPU を PCIe Gen5 で接続した世界初のシステムです
- 国内で初めて発表された NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキングを活用したシステムです
概要
筑波大学計算科学研究センターは、本日、2022年10月31日に NEC 製の新型スーパコンピュータを導入することを発表します。新型スーパコンピュータは、Intel の次期 Xeon CPU、次期 Optane 不揮発性メモリ、NVIDIA の最新 GPU で、画期的なアクセラレーションを実現する、48 TFlops の H100 PCIe GPU をいち早く導入した世界初のシステムとなります。また、この新型スーパコンピュータは、NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキングプラットフォームも採用しています。
DDR5 と PCIe Gen5 によりメモリバンド幅、I/O バンド幅が増大します。不揮発性メモリはメモリ拡張により 2 TiB の大規模メモリとして利用できるだけではなく、不揮発データ構造を直接アクセスすることが可能であり、アプリケーションの飛躍的な性能向上の可能性を秘めています。また、不揮発メモリは DRAM と異なりデータを保持するためのリフレッシュが不要であるため、同容量の DRAM よりも消費電力を抑えることができます。世界初の技術を導入し、HPC だけではなく、ビッグデータ・AI を強力にサポートします。
既設 Cygnus スーパコンピュータとも NVIDIA Quantum InfiniBand プラットフォームで相互接続し、一体的な運用を行います。
諸元
システム名(仮) | Cygnus-BD |
総演算性能(推定) | 6 PFlops |
計算ノード数 | 120 |
相互接続網 | NVIDIA Quantum-2 InfiniBand プラットフォームによるフルバイセクションファットツリーネットワーク |
並列ファイルシステム | 7.1PB DDN EXAScaler (40 GB/s) |
計算ノード
CPU | 次期 Intel Xeon |
GPU | NVIDIA H100 Tensor コア PCIe GPU |
メモリ | 128GiB DDR5 |
不揮発性メモリ | 2TiB 次期 Optane |
SSD | 2 x 3.2TB NVMe SSD (7 GB/s) |
ネットワーク | NVIDIA Quantum-2 InfiniBand プラットフォーム (200 Gbps) |